2013年9月3日火曜日

地域発信はそこに住む人の役目(夏野菜のイタリア料理講座)

季節の野菜が美味しくないはずがない。春の山菜、夏のスイカやトマト、秋の新米、冬の根菜類。

大地は季節季節に身体に必要な食べ物を与えてくれる。

(h25)8月28日の講座のテーマは「夏野菜のイタリア料理」だ。
講座の冒頭、受講者を前に「皆さんはきっと今日、夏野菜のパスタとトマトのピザを作ると思われたでしょ?」・・私の一言に笑いがこぼれる。

イタリア料理のイメージといったら赤いトマトソースに、オリーブオイル、アルデンテのパスタにとろ〜りチーズのピッツァかもしれない、でもそれでは食としての限界がある。
一歩進んで、イタリア的な調味料や材料の扱い方、コースの流れ、イタリアらしい食べ方、即ち食文化を知っていただこうと思った。
今回は農村の地域リーダーのための研修である。
なにせイタリアは「スローフード」の発祥の地。スローフード運動を起こしたイタリア人の食の考え方は日本の地方でも活かされるに違いない。

アンティパスト(Antipasto 前菜)〜プリモ・ピアット(Primopiatto 最初の皿)〜セコンド・ピアット(Secondpiatto メインディッシュ)〜ドルチェ(Dolce デザート)

このコースのそれぞれにどんな特徴のある材料が使われ、どんな料理があるかを知るだけでもイタリアの食文化に迫ることができる。
そして、本場のイタリアの食材に触れてそれを認めるだけではなく、自分の生活に密着した食材や文化と融合させていくこと。そして新しい文化を発信していくことが地域の一人一人の役目なのだと思う。
料理に限らず、その土地の特性を活かすことは、その地域に住み、そこで生活を営む者にしか出来ないことだ。
なぜ?
今あなたの家に置いてあるお気に入りの家具。朝日の当たる数分だけ、水槽のプリズムがその家具と素敵なコーディネートを見せてくれたとしても、それをあなたが紹介しなかったら誰がしてくれるだろう。

 

「上越地域野菜のイタリア料理コース」
(パン)コーン入りフォカッチャ/おひさまコーンは生食もできる甘みの強い品種。フォカッチャに使うとレーズンのようなアクセントが面白い

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(アンティパスト)サラダ茄子とプロシュート/パルミジャーノ・レジャーノ、イタリアの生ハムにフルーティな水茄子のオリーブオイル漬けを組み合わせた。

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(プリモピアット)米粉のニョッキ 海老とトマトのソースで/市内で生産されている微粉米粉とじゃがいものニョッキ。有頭の海老で味を出しプチトマトや白ワインと共にアクアパッツァの要領で濃厚なソースに仕上げる。

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(セコンドピアット)イノシシの煮込み越の丸ナス、四角豆、カラーピーマン添え

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(ドルチェ)カボチャのジェラート、ココナッツのガレット添え

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